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今回は、中京圏のテレビ局5社、東海ラジオ、ZIP-FMの決算が公表されました。
個人的な感想としては、「かなり厳しい」と言わざるを得ません。
[目次]
1 テレビ局の決算~「支え合うテレビ局」軒並み減収
1 テレビ局の決算~「支え合うテレビ局」軒並み減収
在名局5社の決算が出揃ったので、記事を貼ります。
在名テレビ局5社24年3月期決算 広告減少で3社減収 営業利益は4社減益(中部経済新聞) - Yahoo!ニュース (2024年6月2日閲覧)
各放送局の決算を詳しく記載します。(カッコ内は前年比(%))マイナスは赤字表記
尚、中日新聞に詳しく記載があったので、引用させていただきます。
(記事は2024年5月30日に掲載されています)
中部日本放送(HD)
売上高 326億2500万円(-0.3%) 営業利益 13億8000万円(+12%)
純利益 11億8000万円(+11%)
※CBCテレビ、ラジオなどすべての関連会社の合計です。
CBCテレビ単体の売上は218億1800万円(-3.8%)ラジオ単体は売上22億1700万円(+0.5%)です。
中京テレビ
売上高 343億1600万円(0) 営業利益 22億7300万円(-37.2%)
純利益 37億3900万円(+41.7%)
売上高 273億600万円(-2.7%) 営業利益 5億4000万円(-46.9%)
純利益 6億8000万円(-29.3%)
名古屋テレビ(メ~テレ)
売上高 213億9700万円(-1.8%) 営業利益 7億5000万円(-14.8%)
純利益 4億9900万円(-47.6%)
売上高 107億9900万円(+3.9%) 営業利益 9億5400万円(-11.8%)
純利益 7億700万円(-19.6%)
売上高は3社が減収、4社が減益とかなり厳しい結果になりました。
各社の状況を見ると、テレビなどのメディアではなく、それ以外の稼ぎが目立っています。5社とも番組間のCM「スポットCM」は減少しました。
物価高の為、スポンサーが広告出稿を控える動きが見られます。
収益があった3社を簡単にまとめます。すべて、中日新聞からの引用です。
但し、CBCは一部決算短期も引用しました。
CBCは新型コロナなどでの出稿が多かった官公庁、損保業界の分野が減ったが、ドラマの配信や、関連会社が番組制作を受注や坂道シリーズの番組制作など外部からの収入で補った形です。
中京テレビは「アイスショー」の収入増が、純利益を押し上げた格好。余談ですが、「オモウマい店」(火曜19時~)の制作局です。
売上が増加したテレビ愛知は、自社主催の「マラソン大会」の収入が増加した為です。
一方で、東海テレビとメ~テレは、減収減益と厳しい決算になりました。
この2局は、現在異変が起きています。
以下の2枚のXの写真を貼ります。
すっご!!
— 平松伴康『ヘイ!ひらとも』 (@saint_tomoyasu) 2023年9月5日
めっちゃ伸びた😳😳😳
21号HR!#中日ドラゴンズ#細川成也 選手#ライドラ#ガッツナイター pic.twitter.com/UHr9NM1TS2
悔しい結果でしたが、とっても勉強になる見学でした⚾️
— 平松伴康『ヘイ!ひらとも』 (@saint_tomoyasu) 2024年4月27日
ばったり出くわしたCBCの皆さんと🤣#ドラ魂 のカトリーナ、#サンドラ の光山アナ、#チャント の若狭アナと #ライドラ 平松🐉
局は違えど、皆々様を尊敬しております!✨#中日ドラゴンズ#CBCラジオ#CBCテレビ#TOKAIRADIO pic.twitter.com/3XPzILCmhZ
東海ラジオ、「live dragons」のパーソナリティー平松伴康さんの公式Xです。
2023年、2024年と違う点があります。
メ~テレの番組「ドデスカ」の表記がありません。
バンテリンドームでの中日主催は、放映権がメ~テレはありません為、番組として提供していましたが、「経費削減等」で取りやめた模様です。
更に、「ドデスカ」は4月から出演者を減らしました。(ドラ魂キングの安藤渚七さんも3月までレギュラーで出演しましたが、不定期出演になりました)
東海テレビも減収減益決算となりました。「通信」の分野などでCM出稿が落ち込んだことですが、野球中継の冠スポンサーが撤退したことがかなりの要因です。(最新情報で、キャンペーン企画が調整中です)
ちなみに2023年9月の中間決算が2億円の営業赤字であったことを「岐阜新聞」に報じられました。
実は今年この企画が開催されていないことをご存知でしょうか?
⚾なんと総額1億円が
— CBCテレビ5ch【公式】 (@CBC5ch_pr) 2023年4月4日
⚾ドラゴンズ選手と
⚾視聴者のみなさまに当たる
⚾夢の企画がはじまりました!#立浪竜これができたら1億円#立浪竜#1億円 pic.twitter.com/cwQPimpIGC
CBCテレビと東海テレビが協賛して、2年連続で行ってきたこの企画ですが、未開催です。
恐らくですが、東海テレビが賞金を用意できなかったことが一番の要因です。営業赤字を報じられた時点で、開催見送りが協議されていた可能性があります。
CBCテレビも「CM収入」は減っています。経費削減で中継はするも、現地にはいかない所謂「オフチューブ中継」が増加しています。
CBCテレビ、東海テレビはドラゴンズ主催試合71試合中50試合前後を独占的に放映権を獲得しています。
この「支え合うテレビ局」が将来的に、放映料を払えないとなると、テレビ中継が無くなるだけでなく、「中日ドラゴンズ球団」にも悪影響が出るのは必須です。
2 東海ラジオ、ZIP-FM 揃って減益
先日、中日新聞に東海ラジオ、ZIP-FMの2024年3月決算が報じられました。
「NO1 RADIO STATION」のキャッチフレーズで名古屋のラジオ局で聴取率トップを維持しているZIP-FMですが、実は経営はかなり苦しいです。
売上は16億円と前年比1.6%の減少と2年連続の減少、純利益は5900万円と半分に減りました。
開局30周年などのイベントが多く、その収入が増えた一方で、放送収入が減少。補うことはできませんでした。
私もこの情報は知らなかったですが、トヨタ系の方が社長に就任してから、「若返りの名」というパーソナリティーの入れ替えを行っていました。
東海ラジオのパーソナリティーにも、ZIP-FMから移った方が多くいます。
聴取率トップでありながら、経営は苦しいと判断します。
東海ラジオも決算を公表しましたが、「大丈夫?」と断言します。
売上高は18億円と前年比3.4%の減少で、2年連続の減少。更に純利益は2億円の赤字で7年連続の純利益赤字決算となりました。
キー局からの広告付きのネットワーク番組の減少が響いたとの事ですが、今年4月から文化放送同時放送だったところを自社制作に切り替えましたが、恐らくそこがブログ主は引っ掛かりました。
個人的には、「野球中継以外に強みがない」事がかなり大きいと思います。
更に2022年の9月改編で改編率60%という大幅な改編を実施し、若いリスナーが付きつつある番組がある中ですが、それ以上にリスナー離れが出てきています。
また、パーソナリティーの入れ替えや番組コンセプトを一新したため、ついていくことができないリスナーも離れました。定着できるかは不透明です。
野球中継はスポンサーが埋まっていますが、それ以上に費用が掛かっています。(2024年は、神宮に加え、北海道も現地乗り込みが決まっていますが、費用はどこから出ているかが不思議です)
ドラゴンズの「オフィシャルゴールドスポンサー」になっているからです。恐らく、億単位の契約になっています。
将来的には、これも辞めざるを得ない状況になると思います。
(個人的には、CBCが野球中継を縮小する確率が高いですが、こちらは別の機会にブログにアップします)
以上、決算発表を簡単に書かせていただきました。