あるラジオリスナーの定点日記

基本的にラジオを語ります。たまに違う話題も語ります。

ラジオ野球中継レポート(番外編)6/11~16

本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

お久しぶりに「ラジオ野球中継レポート」を作成します。今回は、「日ハム対中日」「ロッテ対中日」の6連戦となります。

今回、この試合を東海ラジオが現地からの中継、CBCラジオが「オフチューブ中継」にて中継を行いました。

 

正直に記載すると、「CBCラジオでビジターゲームを自社制作で、放送することは今後難しいのではないか」と考えます。

詳しく、書きます。

尚、6試合全部をカバーすることは難しいので、大事なシーンや気になった点を、「パリーグ公式」の動画で表示します。

※解説、実況アナの発言も記載しますが、CBCアナは個人でXを行っていないので、個人名を伏せます。この点はご理解の程よろしくお願いいたします。

 

1 東海ラジオCBCラジオの中継体制

2 「日ハム対中日」中継レポート

3 「ロッテ対中日」中継レポート

4 CBCラジオが「オフチューブ中継」に切り替えた要因を考える。 

 

1 東海ラジオCBCラジオの中継体制

東海ラジオは、森貴俊アナを筆頭に多くの方のご協力を持って、この6試合は「ビジターゲーム現地乗り込み中継」を行いました。

 

尚、「日ハム対中日」はSTV制作協力「ロッテ対中日」は文化放送制作協力で行いました。

エスコンフィールド北海道の放送席は、「横浜スタジアム」よりも高いことをニッポン放送山田透アナが6/14の試合中に明かしています。

 

一方で、CBCラジオは、この6連戦は「スタジオからのオフチューブ中継」で行いました。

 

現地に行っていないのを、完全に明かしています。

恐らくですが、実況アナの状況から「球団の公式映像」を見ながら、中継を行っていた可能性があります。

 

ちなみに、テレビの放映権は各球団が管理していますが、インターネット配信権を「PLM」がパリーグ6球団分管理しています。

徳間書店発行 PLM メゾット(53頁)より引用

その為、パリーグ主催試合の映像は基本的に「PLM」が管理しているため、「DAZN」も球団公式も同じアングルです。

 

※今回は、「パーソル・パリーグ公式YouTubeチャンネル」の動画を使用します。

 

2「日ハム対中日」中継レポート

簡単に勝敗と中継時間を記載します。

尚、中継開始はこの3連戦は東海ラジオは17時56分、CBCラジオは17時57分開始です。

 

6/11 4-0で中日の勝ち 

○高橋宏斗投手 ●上原健太投手 試合時間2時間56分

「両者ヒーローインタビューまで放送し、21時10分放送終了」

 

6/12 7-0で日ハムの勝ち 

〇伊藤大海投手 ●小笠原慎之介投手   試合時間 2時間34分

「試合が早く終わったので、ヒーローインタビューまで放送し、20時55分放送終了」

 

6/13 9-4で日ハムの勝ち 

〇山本拓実投手 ●藤島健人投手 試合時間3時間20分

東海ラジオは21時40分まで放送、CBCラジオはヒーローインタビュー放送せずに21時25分途中終了

 

この3連戦で印象に残ったのは、「生の声をお届けします」と東海ラジオ、森貴俊アナの言葉でした。やはり、現地からの臨場感のある声は球場の雰囲気が伝わります。

特に、6/11は夕日が綺麗に映えていたのを、お伝えすることができました。(5回終了後)

更に、東海ラジオは現地乗り込みだったので、直前情報が随時更新されていました。練習から選手へのインタビューを行っていたので、中継ではその情報でリスナーに分かりやすく伝えていました。吉川秀樹アナの生のレポートも良かったと思います。

 

 一方でスタジオからの放送だったCBCラジオは、球場を画面越しで見た感想を述べるに留まりました。更に、取材も入っていなかったので、全く情報がなかった状態で中継を行っていました。この段階で、かなりの差はついていました。

 また、事前番組「ドラ魂キング」でのドラゴンズ情報は、当日実況アナが出演していたので、北海道にはCBC関係者は誰も行かなかったと思います。

 

CBCパーソナリティーでタレントの加藤里奈さんが、GAORAのビジター向け放送を担当していましたが、大阪のスタジオからの放送でしたことも付け加えます。)

 

この3連戦で気になったのは、「CBCラジオの歯切れの悪い中継」が目立ちました。

画面越しだったので、野手陣の動きで判断しないといけませんが、「オフチューブ中継の欠点」が諸に出たシーンがありました。

 

・6/12 万波選手の8号3ランホームラン時

 


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 1回裏、日ハムの攻撃、2アウトランナーなしから3連打で1点先制直後のホームランですが、東海ラジオ吉川秀樹アナは打球の行方で実況を行っていましたが、CBCラジオは、打球の角度で想像したのか「打ち上げた、レフトフライ」と実況していました。

 

 恐らく、CBCラジオでこのシーンを聴いていた方は「打ち取った」と思った方は多かったのではないかと思い、スタンドインしたときにびっくりした方は多かったのではと思いました。

やはり、「打球が映像に写っていないため、野手陣の動きで想像しないといけない」という欠点が出たシーンでした。

 

同じようなシーンが、7回の郡司選手の6号ソロホームラン時にも起こりました。


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生の打球を見ると、打った瞬間にホームランと判断できますが、画面越しで行うと、野手陣で打球の行方を想像しないといけないので、判断が遅れます。(レフトはすでに追うのを諦めていたので、なおさらです)

東海ラジオ吉川秀樹アナは、ドラゴンズのプルペンに入りましたと実況していたので、情景描写が分かる点ではプラスです。

 

・6/13 水谷瞬選手の「同点タイムリー3ベース」時


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6回裏、ノーアウト1、2塁のシーンです。中日は梅津投手に代わって、藤島投手が登板しました。

東海ラジオ、森貴俊アナはランナーの動きで「ランナー2人帰って4-4の同点、打った水谷は3塁へ」と実況していました。

※5回裏終了後に、大型ビジョンに「サウナに入っているドラゴンズファン」のお話があり、どっちかは忘れましたが、「完全に狙っている」と発言していたことには、笑ってしまいました。

 

しかし、CBCラジオの中継はとんでもないことが起こりました。

簡単に説明すると、次の事柄が起こりました。

「ランナーが3塁に行ったと実況していましたが、誰かを把握できず」

「「清宮選手が帰ってきました」の後に、一瞬無音になりましたが、画面に先のランナー郡司選手が写っていないので、同点であることをすぐに把握できず」

「「カリステがボールを掴みました」とアナは発言しましたが、実際にボールを内野に返したのは、ディカーソン選手。30秒後に何事もなかったかのように、訂正した」

 

これを見ると、「何がどうなった」とCBCラジオで聴いていた方は、すぐには把握することは難しいです。ラジオは基本的に音だけなので、情景描写が鍵を握りますが、これでは「情景描写」はあまりありません。

「オフチューブ中継」の代表的なデメリットです。

 

 この3連戦でCBCラジオで目立ったのは、球場音が小さいので「アナウンサーが盛り上げようとしているが、一人だけかなり浮いている」箇所が多かった印象です。

 

 厳しいことを言うと、HBCラジオとの局間放送の方がまだ、マシだったのではと考えました。(オフチューブ中継に切り替えた理由は、個人的な推察を最後に書きます)

 

 個人的に残念だったのは、6/13のヒーローインタビューは中日から移籍した3名でしたが、それをCBCラジオは放送せずに途中終了したことです。(理由は恐らく、後の番組のプレゼント当選者の発表をしないといけない為だと思います)

東海ラジオはヒーローインタビューまで、放送しました。

 

3 「ロッテ対中日」中継レポート

6/14 4-3(延長10回)で中日の勝ち

 ○松山晋也投手 S ライデル・マルティネス投手 ●坂本光士郎投手 

試合時間3時間51分

東海ラジオは17時56分放送開始、CBCラジオは17時57分放送開始、両者ヒーローインタビューまで放送22時05分まで放送」

 

6/15 10-0でロッテの勝ち

 ○高野脩太投手 ●メヒア投手 試合時間2時間55分

東海ラジオは13時55分中継開始、17時15分まで放送」

CBCラジオは13時57分中継開始、ヒーローインタビュー放送せずに17時05分途中終了

 

6/16 7-2でロッテの勝ち

 ○メルセデス投手 ●柳裕也投手 試合時間2時間49分

東海ラジオは13時55分中継開始、17時10分まで放送」

CBCラジオは13時57分中継開始、ヒーローインタビュー放送せずに17時途中終了

 

文化放送斉藤一美アナはこの球場を「大声の楽園」と表現しています。この通り、ロッテファンの声援がかなり響きますが、中日ファンもレフトスタンド中心に詰めかけ、負けじと声援を送っていました。

 

6/15の中継では、森貴俊アナが「レフトスタンドに詰めかけています」と発言後に、解説の福留孝介さんが天気の良さにも触れ、「コントラストが綺麗です」とおっしゃっていました。

 

しかし、現地でなく、「オフチューブ中継」だったCBCラジオの中継ではあまり触れられることがありませんでした。(6/15は応援が反響で響くことは触れていました)

2022年の交流戦で「オフチューブ中継」を経験しているため、そこまでの違和感はありませんでしたが、東海ラジオの中継を聴いた後に聴くと「臨場感」や迫力には残念ながら欠いてしまう中継でした。

 

また、「日ハム対中日」同様に、野手陣の判断で打球の行方を判断しないといけないので、(6/15、5回裏の藤岡のホームランと6/16、4回裏のポランコのホームラン)はすぐに打球の行方を見失い、野手陣の動きで実況していました。


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更に、ZOZOマリンは風で打球が思った以上に伸びたり、押し戻されることがありますが、風の影響であることは触れていましたが、打球を見失う場面は見受けられました。

また、代走が出ていたことや、盗塁が画面に写っていないので、実況できないことがありました。

 

「オフチューブ中継」では、バッテリーや簡単なゴロアウトなど基本的な事柄は実況できますが、細かいプレーや画面にないプレー、会場の雰囲気などは実況が不可能とは言いませんが、ほとんど困難であることが改めて実証されました。

 

ブログ主は、現地からの中継である「東海ラジオ ガッツナイター」を支持します。改めて、関係者の皆様、ありがとうございました。

 

※ちなみに、この6試合は森貴俊アナが4試合実況、吉川秀樹アナは2試合実況でしたが、村上和宏アナが喉を痛めた為、14日の実況をキャンセル。この2人でこの6連戦を回していました。アナの人材不足で日程が過密になっていました。ここに関しては、お二人には「お疲れ様でした。」を送り、ここに関しては「不支持」とさせて頂きます。

 

4 CBCラジオが「オフチューブ中継」に切り替えた要因を考える。

 

今回、「ラッキーウィーク」にも関わらず、「オフチューブ中継」にて中継を行ったCBCラジオ

主に、2つの「要因」を考えました。

・経費削減

・バラエティー番組の都合

 

詳しく、書きます。

一つ目の「経費削減」。ここが大きい要因だと思います。

東海ラジオは「エスコンフィールド北海道」「ZOZOマリン」すべて現地からの中継を行いましたが、かなりの費用が掛かったものと思います。

ざっくばらんに計算しました。飛行機代やラジオブース使用料、宿泊費などを含め、1試合当たり150万円程度、総額で900万円程度費用が掛かります。

(実際の金額は公表されていないので、むやみに拡散はおやめください)

 

「オフチューブ中継」の場合は、放映権などもほとんどかからないので、費用対効果しては、安い買い物になったと思います。(費用として、現地からの中継より100万円程度浮くと言われています)

 

CBCラジオの「ラッキーウィーク」に関しては、年々プレゼントやゲストが縮小傾向にあります。(少し前までは、「温泉旅行」や「USJの一日入場券」のプレゼントがありました)

 

CBCラジオの野球中継のスポンサーは6月以降、週で5社増加しましたが、枠の完売には至らず、自社CMが流れる状況には変わりはありません。

経費削減の波で、「現地からの中継」断念になったことは間違いないと思います。

 

二つ目の「バラエティー番組の都合」。

実は、CBCラジオは中日が敗れた試合4試合ありますが、中継枠を超えそうな3試合は「ヒーローインタビュー放送せず」に途中終了しました。

 

東海ラジオでは、ビジターでのナイター中継で中日が敗れた場合は枠の関係で途中終了することはありましたが、CBCラジオは最後まで放送をしていたので、かなり珍しいことです。

 

しかし、今回は「ラッキーウィーク」向けのゲストを呼んでいたので(16日は長渕剛さんが出演予定)、枠を押すと「ゲストに迷惑をかける為」今回の対応になったと思います。

(今回、CBCラジオで中日が敗れた場合、球場音が静かにフェードアウトしていたことも付け加えておきます)

 

また、今回の野球中継では「解説者が選ぶ今日のキーマン」を当てた方の中から抽選でバンテリンドームでの試合のチケットプレゼントがありましたが、CBCが球団から買いとった分なので、費用は掛かりません。

 

局間放送になると、このような企画はほぼ不可能なので、苦肉の策でこのような中継を行いました。

 

7月中旬に「聴取率週間」の結果が出るものと思われます。対照的だった今回の野球中継、どのような結果になるのかに注目して、このブログを終わります。

 

ありがとうございました。