あるラジオリスナーの定点日記

基本的にラジオを語ります。たまに違う話題も語ります。

ラジオ秋改編を見た雑感。

本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

先日から、当ブログでは、ラジオの秋改編をタイムラインにて記載しています。多くの反響、ありがとうございます。

(9/22の17時時点のブログ主が把握した情報を記載しております、記載漏れがある放送局があります事をご了承ください。)

sintora0714.hatenablog.com

 

ほとんどの放送局は9/30から秋改編に切り替えます。尚、野球中継が発生している放送局は、地元球団のシーズン終了から秋改編に本格的に移行します。

MBSラジオは、購入している「ラジオ番組表」で判明するケースが多くを占めます)

 

今回、気になった放送局を4局取り上げます。

ブログ主の感想であることをご理解下さい。

 

HBCラジオ➡平日の夜自社制作、休日東京発の番組多数(改編率32%)

平日22時から24時台を文化放送「レコメン」ネット受けから、「ラジ魂」(火曜)、「ハロー!J-POP音タク」(水曜)などワイド番組を平日夜に移行する形。

 

一方で、「サンドララジオ」(LF・土曜)を初ネット「爆笑問題の日曜サンデー」(TBS・日曜)を10年以上ぶりにネット放送するなど、土日の自社制作の生放送が今回の改編でほぼ廃止されることになりました。(おまけに再放送も深夜帯中心に設定)

https://www.hbc.co.jp/radio/kaihen2024/2024timetable.pdf

 

更に今回、音楽番組「Music Delivery BAN BAN RADIO」(バンラジの愛称、14年継続)がリニューアルではありますが、番組としては終了することが決まっています。

 

この改編を見ると、土日のアナウンサーの出勤を抑える狙いも見えますが、やはり経費削減の波が来ているのではと考えました。

自社制作の比率は放送局の体力を占めると考えていますが、休日の自社制作を事実上廃止に踏み切ったことは、体力が思った以上にないことが見え隠れしています。

この改編は、HBCリスナー間でも賛否を呼んでいます。

 

(尚、STVラジオ松崎真人さんが体調面で優れないことから「music☆J」を週3に変更、金曜は代役を務めた五十嵐浩晃さんの番組「FRIDAY MUSIC☆ATTACK」がスタート)

 

文化放送➡日中は50代以上、夕方以降はグループ番組の強化。

【文化放送 秋の番組改編】オトナ世代のホンネや興味を深掘るオフワイドほか、声優・ゲーム配信者コンテンツも拡充 9/30(月)番組改編スタート | 文化放送

 

今年4月改編で明らかに50代、60代以上を意識した編成に切り替えた文化放送。4月の「聴取率調査」でも50代、60代でワイド番組がトップだったことでこの路線をいじることはないかと思います。

 

 ただ、元から強みを持つ「声優」系統や配信グループの番組など、若年層を意識した編成を夕方以降に設定。ここは、評価の対象とさせていただきます。

 

また、今シーズンも大学三大駅伝出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝)をラジオ独占中継。「箱根駅伝への道」も放送があります。

今シーズンも大学駅伝では文化放送に大変お世話になります。

 

CBCラジオ➡土日お昼の編成、マイナーチェンジ

若狭敬一アナが今年4月より、夕方の報道番組を担当するため、レギュラー番組である「若狭敬一のスポ音」を40分収録番組に変更、新しい番組を始動させましたが、定着には至らず、日曜お昼の「カトリーナの全部全力」を土曜お昼に時間移動、その枠には「あんななのなななっ」を編成。

2020年以来、4年半ぶりにお昼の番組編成見直しとなりました。

タイムテーブルが公表されていますので、下から飛べます。

https://radichubu.jp/files/user/CBC_AUTUMN2024.pdf

 

平日夜は、2020年以降自社制作を継続、火曜を除いて今シーズンも継続しました。

個人的には「戸井康成の木曜スクラッパー」(木曜19時~21時30分)「アナののびしろ」(金曜19時~21時)の復活は大歓迎です。「城所あゆねのグランパスタイム」(金曜21時~21時40分の枠拡大の大歓迎です。

 

この3番組(カトリーナの全部全力を含むと4番組)に共通しているのは、「聴いていて楽しい番組」「リスナーさんを置いてけぼりにしない」などです。

 

(他所の番組でも「聴いていて楽しい番組」は番組としてリスナーを継続中です(文化放送「おとなりさんday」(日曜14時~16時)が例です)

 

 

ただ、CBCラジオの場合は、平日のワイド番組は見直しに着手する必要があります。(CBCラジオが過去に公表した資料にも、リスナーの高齢化は問題視していました)

 

ABCラジオ➡平日夜、フルモデルチェンジ。

 

今回の秋改編で、話題に上がった放送局はこの放送局ではないでしょうか?

平日の夜番組、「ABCミュージックパラダイス」の終了はかなりの話題をさらい、

18番組の編成見直しに踏み切りました。

 

今回の改編、新しい試みも開始します。

 

今年6月にABCラジオは社長が変わり、秋まつりが2日間開催の時点で何か起こるかも思いましたが、やっぱり起きました。

新番組に関しては、意見が分かれるところですが、全国的な流れを見ると致し方無い傾向が見られます。ここに関しては、下の方で記載します。

 

 

・音楽離れ進行?

今回のブログ作成にあたり、音楽番組からお笑い芸人の「トーク主体」に切り替える動きが見られます。

ABC「ABCミュージックパラダイス」→「ツギハギ」

J-WAVESONAR MUSIC」→「GURUGURU」

両者とも音楽が主体の番組から、トーク主体に変更します。

 

今回のブログを書いている最中に、はてなブログにこのような記事を見つけました。

ラジオから音楽番組が減る…2024年秋改編を踏まえ、音楽チャート等への影響を考える - イマオト - 今の音楽を追うブログ - (imaoto.com)

 

作者は、音楽チャートアナライザーのkeiさんです。このブログを見て、今回の改編で抱いていた違和感の答えが少しだけわかりました。簡単に要約します。

radikoなどで人気の番組は、ほとんどが「お笑い芸人」や人気アイドルが担当する番組である。(これに関しては、別の項でも記載します。)

 

そのため、音楽を長時間かける番組の需要が低下、ビルボードのランキング指数における「ラジオ」の指数が低下。

この方は、現在のラジオ業界は音楽に対する愛情が低下しているのではないかとも指摘しています。

 

radikoでフォロされた番組ランキング(2023年のデータ)の記事を貼ります。

【2023年】radikoアプリでフォローされた番組ランキングTOP20! | 無料のアプリでラジオを聴こう! | radiko news(ラジコニュース)

 

これを見ると上位20番組は、「オールナイトニッポン」「レコメン」など人気タレントが担当する番組、いわゆるバラエティー番組が上位を占め、音楽番組はほとんどありません。

 

ブログ主も、ラジオで気になった音楽を配信で購入することがあります。(野球選手の登場曲など)

ただ、一方で聴取率調査、radikoでのランキングでもバラエティー番組が上位を占めていることにより、音楽番組の需要は低下しているのではないかと現段階では結論として考えています。

 

下にradikoで聴かれた音楽ランキングを貼ります。

radikoで聴かれた流行りの最新人気曲ランキングTOP30!【2024年8月】 | 無料のアプリでラジオを聴こう! | radiko news(ラジコニュース)

 

このランキングは「radikoに楽曲提供がある放送局62局での聴取回数」です。

この62局がポイントです。

TBC、文化放送東海ラジオABCラジオKBCラジオRKBラジオなどやFM局は楽曲提供を行っていますが、ニッポン放送CBCラジオMBSラジオなどは楽曲提供を行っていません。

 

音楽番組よりもバラエティー番組をラジオ局が重視するのは、経営的な判断としては当然ですが、同じようなバラエティー番組が全国的に増加傾向にあるのは、はたしてどうなのかなと思ってしまいました。

 

・東京発の番組をネットするケースが増加。

今年、南海放送(愛媛)が昼の自社制作を断念し、東京発の番組をネットすることが発表されています。

 

2022年に長崎NBCが昼の自社制作から、TBSラジオの番組を同時ネットという出来事からこの流れが止まりません。

 

文化放送大竹まことゴールデンラジオ」「長野智子 アップデート」→RNC西日本放送RKC高知放送でも放送、両局とも自社制作断念。

 

TBSラジオジェーン・スー 生活は踊る」→RCCでも放送。

 

上にも記載しましたが、LF「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」をナイターオフ期にHBCRCCがネットすることが公表。

 

TBSラジオ爆笑問題の日曜サンデー」は大半の地方局に加え、HBCがオフ期にネットすることが公表されています。

 

radikoで全国番組を聴くと、土地柄の違いやこのエリアならではの番組が多くを占めますが、東京発の番組をネットすることはこのエリアならではの番組の消滅を意味します。

 

自社制作から東京発の番組をネットに切り替える放送局、番組を見ると経費削減の匂いが感じられます。

自社アナなどが不足、土日の出勤を減らす放送局が増加。所謂「働き方改革」や経費削減などで自社制作から撤退する時間帯は増加するのではないかと考えています。

 

野球中継の縮小や現地に行かない「オフチューブ中継」の増加をブログ主はよく記載していますが、ラジオの需要低下も年々感じてしまいます。

 

暗い話題になってしまいましたが、ブログ主が感じている現状を残します。

今回もご覧いただき、ありがとうございます。